ポルトガルのヴィーニョ・ヴェルデ地区に家族経営で手頃な価格で品質も良いワインを造る蔵元として紹介され現地を訪問。自社ぶどうを使用し、果実味溢れ、酸味のバランス取れた味わいに感動し、その場で交渉して買付けしました。果実の風味が全面に感じられるフルーティーな白ワインです。フローラルな香りが広がり、凝縮した果実味にフレッシュな酸味が溶け込んだバランスの取れた味わい。

コルクを開けると一瞬青リンゴのようなさわやかな甘い香り。グラスに注いでみると、葱の香りが充満する。黄金色の美しい色合い。口に含むと、ミネラル感たっぷりの透き通った味わいを感じ、その後、トーストのコクのある辛みを感じる。甘みも酸味も辛みもどれも控えめだが、しっかりしたコクを感じる。コクはあるが重たい風味ではないため、ミネラルウォーターを飲んでいるかのような、すっきりとした飲みごたえ。ぶっちゃけていうと「薄味」。
コクのある薄味がとても個性的な印象。甘みや酸味、苦み辛みの特徴はどれも弱いにもかかわらず、とても個性的な白ワイン。
甘みが弱くコクだけは強いため、食前酒にしてもいいかもしれないが、どちらかといえば、食前よりも料理に合わせて飲みたいワイン。豚しゃぶ、野菜炒め、白身魚のムニエル、パエリア、ピラフ、ロブスターグリル、シーフードグラタンなどに合わせて、口直しにぴったりな白ワイン。しっかり甘いパンケーキ系デザートと合わせるときに、ワインは甘いものをチョイスしたくないときにもお勧めできる。
とことんミネラルいっぱいの落ち着いた辛口白ワイン。
さて、ポルトガルのヴィーニョ・ヴェルデといえば、緑のワインが有名だけど、この地域は、土着葡萄の種類もかなり豊富。アルバリーニョも、ほとんどがスペイン・ポルトガルで栽培されている葡萄の一つ。アルバリーニョは比較的酸味が高くアルコール度が低いワインが生産される傾向があるが、このアルカス・アルバリーニョは、酸味は控えめで、アルコール度は高め。
お値段は税込み2500円くらい。気持ちちょっとコスパいいかなと思える感じ。★4付けたいけど、ぎりぎり★3。個性的で面白いワインなので、いろんな白ワインを試したい人ならぜひ一度は飲んでほしいミネラル感たっぷりの白ワイン。