スペイン北東部に位置するペネデス地区で育てられたカベルネ・ソーヴィニヨンを使って造られる一本。なんと、一部40年樹齢のものも含んでいます。ブラックベリーなどの黒い果実や、スパイス、12カ月樽熟成により生まれるドライフルーツの香りが豊かで、バランスがよく心地の良いタンニン（渋味）がたまりません。
ブラックベリーやクランベリーのような、熟した果実の香りに、樽熟成によるトーストのような複雑な風味が感じられます。生ハムやソーセージなど、肉料理と。ペコリーノなどハードチーズや、スモークチーズに合わせて。常温（16～18℃）でお楽しみください。

コルクを開けると、落ち着いた柔らかいカシスの香り。グラスに注ぐと赤紫色の色合いで、透明度は低い。香りは、カシスの落ち着いたいかにもカベルネソービニヨンのわかりやすい香り。口に含むと、まずは渋さが押し寄せた後に、甘い果実味があとからやってくる。酸味は控えめで、のど越しはすっきり。全体的に渋みが強めで、最後まで渋い味わいが残り続ける。渋みが強いにもかかわらず、すっきりとした味わいなので、ちょっとずつではあるけど、ぐいぐい飲み続けられる。上品さはやや欠けるが、すっきりとした飲みごたえ、渋みの中に隠れる甘い味わいが、田舎の気の強い女の子のようなイメージの赤ワイン。
十分な渋みと、程よい甘さが、どんな料理にも合わせやすいが、やはりここは牛肉が一番合いやすい。しっかり肉厚なステーキもいいし、牛肉煮込み系ソースのパスタやハンバーグなどに合わせるといい感じ。力強く、親しみやすい味わいなので、テーブルワインとして、普段の料理に気軽に合わせて楽しんでも十分。パエリアやチキンライス、野菜炒め、春巻き、フライドチキン、フライドポテト、コロッケなど、気軽に合わせて飲みたいワイン。
若干雑なイメージもあるが、カベルネソーヴィニヨンの特徴がぎゅっと詰まった感じの力強い味わいで、とても分かりやすい。
お値段も、税込み2000円程度と、ほどほどの感じ。客観的な味わいなら3000円ワインくらいのイメージ。一時期、バケット売りで税込み1810円で売られていたこともあった。
すごくおいしいワインというわけではないけど、カベルネソーヴィニヨンを堪能するなら十分コスパがいいワイン。渋みメインなので、ワイン初心者の人にとってはとっつきにくいかもしれない。カベルネソーヴィニヨン飲み慣れている人なら、2000円以下でこのレベルはかなり珍しいと感じるワイン。