グレープフルーツやレモンのような柑橘系の香り。果実の自然な味わいに溢れたフレッシュな白ワインです。

長年の友情で育んだ、ラングドックを代表するワイナリー、スペイン国境付近に位置する南フランス　ラングドック地方の中でも、人気蔵元の一つがシャトー・ド・ペノティエです。
今から20年以上前、南フランスはまだ「安酒の大量生産の地域」と言われていましたが、この蔵元は昔から質を重視したワイン造りを目指し、力強く複雑な味わいのワインを造り出していました。彼らがワイン造りを行う「カバルデス」は、ボルドーと南フランスの品種のブレンドが許されためずらしい生産地。二つの気候が交じり合う、ここでしか生まれないワインが楽しめます。

約400年の歴史がある蔵元ですが、常に品質の向上に努めてきました。近年では環境に配慮したぶどう栽培を行い、フランス農水省が認めた「HVE＝環境価値重視農業」の最高ランクの認証を取得。
当主のマダム・ミランは、自分の蔵元だけでなく、地域のワインの品質向上のために情熱を注ぎ、その貢献が認められて2018年からは「ラングドックワイン委員会」の会長も務めています。

グラスに注ぐと光の加減でやや桃色に輝く綺麗な薄い黄金色。白桃の爽やかな香りが心地よい。はっきりとした香りを持つが、持続性が弱く、消えやすい。口に注ぐと、ミネラル感いっぱいの透き通った味わいの後、柔らかな酸味、ライムのような甘酸っぱさ、パイナップルの爽やかさ、オレンジやグレープフルーツのような甘さを感じるすがすがしい味わい。辛さや渋さはほどほどで、ミネラル感と柔らかな酸味がとても印象深い。とてもかわいらしいイメージ。
L'ORANGERAIEという名前だけあって偶然かもしれないがORANGEをイメージするようなそんな味わい。
食前酒にもピッタリで、とても食欲をそそる味わい。料理に合わせるとしたら、豚しゃぶや、白身魚のムニエル、グラタン、ミートパイ、サンドイッチなど、幅広く相性がいい白ワイン。
上品さよりも、親しみやすい味わいで、テーブルワインとして気軽に楽しみたい。
3000円くらいといわれても全然納得できそうな味わい。実際のお値段は、日本円で税込み1500円弱。ネットで調べると、海外では７ユーロ（約850円）円で売られているお値打ちワイン。コスパは最高。確かに、軽めで控えめな味わいだが、とても飲みやすく、可愛らしい味わいが、ワイン初心者の人にもぜひお勧めしたい一品。