ド・グレンデルは、南アフリカの南西海岸沿いにある港町ケープタウンにあるワイナリー。
海まで7kmと近いため、涼しい海流から吹く風が、健康的なぶどうを育みます。テーブルマウンテンを望むタイガーバーグの高台で造られるワインは、凝縮感のある果実味を持ちつつ、適度な酸を含み、飲み易いのが特徴です。

グラスに注ぐとバターの香り。飲む前から深いコクや香ばしさが予想される。口に含むと、ライムのような柑橘系の酸味の後、グレープフルーツの甘み、そして、柔らかく落ち着いたバターの風味が感じられる。香りから予想したよりは、強いコクはないが、しっかりとした落ち着いた深みのある柔らかいコクで、とても満足感が高い。
ヴィオニエとセミヨンが37.5％、シャルドネが25％と、珍しい組み合わせなのに、バランスよくまとめられた味わい。やや酸味の印象が強めで、香ばしさや辛さ甘さもしっかりと存在し、それぞれ個性的な特徴があるにもかかわらず、それぞれが喧嘩せず、バランスよくまとまって落ち着いた味わいに落とし込んでいるちょっと珍しい味わい。
食前酒にもいいかもしれないが、やや樽熟成シャルドネの印象が感じられるので、生ガキに合わせるといいかもしれない。あとは、白身魚のソテーや、豚しゃぶ、白身魚のから揚げなど、まんべんなく合わせやすい白ワイン。ちょっとしたチーズをつまみに単体でもおいしく楽しめる。
お値段は税込3000円程度、南アフリカの白ワインなら少し高いかなと思える価格だけど、十分満足できるコスパだと思う。