ド・グレンデルは、南アフリカの南西海岸沿いにある港町ケープタウンにあるワイナリー。
オーナーのグラーフ一家は、曾祖父がケープタウンの市長を、祖父が市議会議員を務めるなど、代々地元ケープタウンの名士として知られています。もともとは農場を営んでいましたが、地元の名門ステレンボッシュ大学を卒業した現オーナーのグラーフさんが、「この土地は、ぶどう栽培に最適だ」と確信し、徹底的に土壌の調査を実施。父を説得し、1999年にぶどうの樹を植え始めました。
その味わいは、自然なぶどうの味わいを全面に表現しています。
海まで7kmと近いため、涼しい海流から吹く風が、健康的なぶどうを育みます。テーブルマウンテンを望むタイガーバーグの高台で造られるワインは、凝縮感のある果実味を持ちつつ、適度な酸を含み、飲み易いのが特徴です。

グラスに注ぐと、木苺の甘い香り。なめし皮の香ばしい香りもわずかに感じられる。口に含むと、乾いたチェリーの甘みと、磯の風味を感じる味わい。やや渋みや酸味は控えめで、落ち着いた味わい。
海風にあてられた赤ワイン特有の磯を感じる味わいは、好き嫌いが分かれる味わいだが、この赤ワインはそれほど強い癖もなく、十分な果実味もあり、やわらかで飲みやすい。ただ、やはり、渋みも酸味ものっぺりとしていて、深みはあまり感じられない。
庶民的な味わいのテーブルワイン。料理に合わせるなら、気軽に日常の料理に合わせて楽しめればOK。野菜炒めや生姜焼き、回鍋肉など、しっかりした味付けの肉料理で気軽に楽しみたいワイン。
お値段は税込み2千円弱。同じ2千円台ワインと比べて、ちょっともう一歩という印象。