ドイツ西部ナーエ地方の中でも、ワイナリーがわずか7件しかない小さな村でブドウ栽培を行うフォルスター家。日当たりの良い急勾配の畑で育てたブドウは、
機械が入れないために、すべて手作業で丁寧に収穫しています。

フォルスター家は、もともとワイナリーにぶどうを卸す栽培農家としてスタートしました。自然を大切にしたぶどう栽培にこだわる彼らは、いち早く有機栽培にも取り組み、１９９６年には、ドイツのオーガニック認証「Ecovin」を取得。育てている葡萄は、１００％有機栽培です。

ヴァイスブルグンダー（ピノ・ブラン）種は、爽やかな香りとすっきりした酸味、程よい飲みごたえで夏向きの1本です。

グラスに注ぐとやや赤みを帯びた黄金色。グラスいっぱいにリンゴの甘酸っぱくさわやかな香りが充満する。口に含むと、ほどほどの酸味を持つ青リンゴの風味、柔らかな甘さが舌の上に溶ける。硬質な水のイメージと、甘酸っぱいリンゴが混ざり合った辛口の白ワイン。
若干とろみのある甘さを持ちつつも、酸味や辛さがメインとなって、すっきりした口当たり。後味に少しの苦みが残り、甘みと酸味と苦みが個性的に楽しめる白ワイン。
使われている品種は、Weißburgunder （ヴァイスブルグンダー）。これは、ピノ・ブランのシノニム。ドイツでは、この品種はよく貴腐ワインとして甘口に作られるが、今回のワインのように、辛口ワインでしっかりしたボディで作られると、シャルドネに似た風味の白ワインとなる。
バランスの取れた酸味が食欲をそそるので、食前酒としてもいいが、料理に合わせて楽しみたい白ワイン。寿司や天ぷら、刺身、白身魚のカルパッチョなどに合わせてもいいし、庶民的な飲みやすい口当たりなので、料理をそれほど選ばずに、どんな食事に合わせて楽しんでもいいと思う。
お値段は税込み2千円弱。ドイツのトロッケン(辛口)ワインで、お値段相応においしい白ワイン。