トスカーナ州で広く栽培されている黒ぶどうサンジョヴェーゼを主体に、果実味とスパイスが感じられる味わいに仕上げられています。
熟した果実にかすかにスパイスの香り。柔らかく心地の良いタンニンが感じられる、果実味たっぷりな味わいです。

グラスに注ぐとうっすらとカシスの甘い香りと樽のスパイシーな香り。口に含むと、程よい酸味の後ザクロのような甘酸っぱい味わいの後、乾いた渋みが優しく沈んでいくような印象。飲んでいるときは甘酸っぱさがメインだが、後味は果実の皮の渋みの印象が強い。
スッキリと飲みやすいながらも、酸味甘み渋みがそれぞれ個性的な味わいを見せてくれる。どれもしっかりとした主張を持つが、決して強すぎない主張で、それぞれの個性がわかりやすく楽しめるトスカーナ。
素晴らしいテイストだが、印象としては上品さよりも庶民的なイメージ。酸味や渋みが食欲をそそり、味付けの濃い肉料理が食べたくなる。
スペアリブや牛筋煮込みシチュー、サーロインステーキ、トマトたっぷりのピッツァ、ラム肉ステーキなどなど、やはりイタリア料理のためのトスカーナワイン。
お値段は税込み3千円くらい。庶民的味わいとはいえ十分満足できるテイストで、イタリア料理を最高に楽しめるので、コスパはかなりいいと思う。