ルーミランダは、オーストラリア屈指の醸造地バロッサ・ヴァレーで、三世代にわたってワイン造りを続けてきた家族経営の蔵元。小規模ながら、ワインの質の高さには定評があります。
■超古木のぶどう
ミランダ家が所有する自社畑「エンジェルズ・ヴィンヤード」の、樹齢117年のぶどうを主に使用して造られます。灌漑（かんがい）を行わず、丁寧に手作業で手入れしたブドウは、小粒で凝縮感と複雑味にあふれた味わいのワインに！
■圧倒的な凝縮感
古木のぶどうを、36か月間もの長期間、樽熟成。

グラスに注ぐと、チョコレートと木苺の香りがグラスいっぱいにあふれだす。濃厚で爽やかな香りがずっと続く。口に含むと、木苺の甘酸っぱい甘みの後、焼き芋のような香ばしさと渋みがゆっくりと溶けていく。深く濃厚な味わい。渋みの印象が強いのだが、渋みが焼き芋の甘みでコーティングされ、濃厚でやわらかなテイストになっている。室温でゆっくり飲みたいシラーワイン。
商品紹介で古木のぶどうを36か月間長期にわたる樽熟成とある通り、凝縮感がつよく、それでいて、柔らかな口あたりが素晴らしい。なにより、香りがとても強いので、グラスを近づけるたび幸せになれる。
酸味はそれほど強くなく、深みがありまろやか、そして比較的いいお値段なので、上品な肉料理…、フィレステーキや、フォアグラなどで楽しみたいところだが、あえて豪快に味付けしたBBQや、牛肉煮込み料理、牛筋煮込みシチューなどのボリュームたっぷりの料理も最高に相性がいいパワフルな赤ワイン。
シラーワインでここまで上品で深い複雑味を持ち、やわらかな渋みのテイストを出せるのは素晴らしいと感動できるワインだが、お値段も十分いいので、コスパ的には妥当な感じ。
余談だが、税込み1万のそこそこなシラーワインでも、コルクではなくスクリューキャップ。オーストラリアはスクリューキャップを推進しているため、比較的高級なワインもスクリューキャプで販売されているケースが多い。