当主のローラン・ギヨさん1は、ボジョレー地区の村名ワインの中でも、力強いワインで有名なモルゴン村のグランクラ（グラン・クリュ、特級）の畑を持ち、何と最高樹齢が100年という古木のぶどうも使い、骨格がしっかりしたワインを造っていました。

今では、ボジョレーのぶどうだけにこだわらずに低価格ワインを造ってくれたり、ブルゴーニュの超高級産地「ジュヴレ・シャンベルタン」の畑を購入し、新樽だけを使って「果実味たっぷりの濃いブルゴーニュ」を数樽造ったりと、お客様のご要望にあったワインを造る技術を身に付け、すっかり匠の醸造家となりました。

職人ギヨさんが、新たなワイン造りを目指して南フランスで造る、ヴィオニエ種を使用した華やかな白ワイン。長年の経験を活かして収穫の時期を見極め、酸味と果実味のバランスが取れた味わいに仕上げています。高級ワインが多いヴィオニエですが、高いコストパフォーマンスを実現しました。

グラスに注ぐと黄金色に輝き、その香りは、バニラの甘みとバターの柔らかみのあるしっかりとした香りを持つ。口に含むと、スモーキーな強い辛口が一気に押し寄せた後、十分に熟れたパイナップルや、完熟リンゴの濃縮された甘みがずっしりと感じられる。重く力強い酸味が爽快感を出しており、後味は、やや香ばしさを残しつつも、満足感とともに、すっきりとした印象を残す。
しっかり辛口、存在感抜群で力強いスモーキー白ワイン。
白ブドウの高級品種ヴィオニエを使用し、税込み2千円程度と、低価格で楽しめる白ワイン。力強くも、スモーキーですっきりとした飲み口なので、天ぷらや、ウナギの蒲焼きなどの、ボリュームのある魚料理に相性がいいが、すっきりとした飲みやすさは、ジャンルを問わず、どんな料理でも、ワインが主役になって楽しめる。
満足感は高いが、やや雑味を感じる。ただ、それが庶民ワインとしてワイルドなイメージで楽しめるかもしれないが、印象としては高級なテーブルワインといったところ。
コスパ的には妥当なお値段だと思う。