サンテミリオンの町からカスティヨンへと続く標高約１００Ｍの丘、ラ・モンドットとテルトル・ロートブッフに近い恵まれた立地にシャトー・ベリル・モンドットはあります。 日当たりと水捌けに恵まれた粘土石灰岩質土壌の傾斜のきつい斜面に４．５４ヘクタールの畑を持ち、オーナーのエスキュール家の管理とともに、ポムロールのシャトー・ベルグラーヴのジャン・マリー・ブーディ氏が全面的にサポートして高品質のサンテミリオンワインを少量ながら造っています。 飲み頃に入っている当たり年２０１０年ヴィンテージ。果実の凝縮感とスパイシーさを伴った華やかでエキゾチックな香り、深みを増したワインです。

シャトー・ラ・モンドットの隣に位置するシャトー。醸造責任者はラ・モンドットと同じくステファン・デルノン・クール氏が務める。

グラスに注ぐと赤紫に輝く色合い。グラスいっぱいにカシスの深みのある甘い香りが充満する。口に含むと、初めに軽い酸味が広がったかと思った直後、チェリーの甘みが溶け出し、赤い果実の凝縮したテイストがずっしりと感じられた後、スッと深みが消えていく。後味にざらついた、やや香ばしい枯葉の渋みを残す。澱の渋みがにじみ出ているイメージだが、渋みは控えめ、雑味はまったくなく、落ち着いた味わい。
とても上品で丁寧な味わいで控えめな印象を持ちつつも力強い。ややアタックの酸味が高めのため、むせるの注意。
全体的に控えめではあるが、しっかりとした存在感と、ほどほどの酸味が楽しいメルロワイン。
サーロインステーキやタンステーキなどの上品な牛肉ステーキに相性がいい。
はじめ、値段を見ずに飲んだ時、8千～1万と予想してしまったほどの素晴らしいテイスト。
似た名前に、シャトー・ラ・モンドット（3万円くらい）があるが、シャトー・ラ・モンドットのセカンドワインではない。ラ・モンドットの隣のシャトー。