ペサック・レオニャンの双璧をなす、ラ・ミッション・オー・ブリオンのセカンドラベル。熟した味わいに、卓越したエレガンスを湛えた逸品。

道1本挟んでシャトー・オー・ブリオンと向かい合う、好立地にそびえ立つシャトー。最大のライバルであるオー・ブリオンよりもリッチさやパワフルさでははるかに上をいくと称されるラ・ミッション・オー・ブリオンのセカンドラベル。100％の新樽率より生まれる力強く重厚なスタイルが特徴です。

外観は深みのあるガーネット。ブラックチェリーやブルーベリーなどの果実のアロマに、リコリスやバニラなどのスパイスの香りが立ち上り、濃密な印象。口に含むと、力強い果実味に満ちていて、厚みがあるボディが感じられます。しなやかなタンニンと豊富な酸がしっかりとした骨格を形成。タールやアーシーなニュアンスが余韻で長く残ります。ファーストラベルのエッセンスをしっかりと感じさせてくれる1本です。

グラスに注ぐと、ほんのり甘くバラのような香り。口に含むと、強いシナモンの酸味が押し寄せたかと思うと、透明感がありながら程よい渋みが膨らみ、ほのかにイチジクの甘みを感じながら、すっきりと消えていく。後味にざらざらした樹皮のような香ばしさを残していく。アタックの刺激的なイメージは後半はほとんどなく、上品なテイストになっている。上品で丁寧それでいて個性がとても強い赤ワイン。
しっかりとしたパワフルさを持つが、アタックの比較的強めの酸味やシナモンのテイスト、後味のさっぱり感で、飲みやすく、ぐいぐいといってしまいそう。
どんな料理にも相性はよいが、料理よりもワインが主役になれるテイスト。上品でパワフルなワインを引き立てるため、和牛ステーキなどのサシの多めなリッチなステーキで楽しみたい赤ワイン。
ラ・ミッション・オー・ブリオンのセカンドワイン、今回は2013年もので8千円だが、2012年ものだったら1.5倍の1万2千円まで高くなるワイン。ブランドとしてはちょっとお得なお値段。味わいも1万円ワインに十分匹敵する満足度の高いメルロー系赤ワイン。