世界的な醸造コンサルタント、ミシェル・ローラン氏の右腕も務めるほどの敏腕醸造家クリスチャン・ヴェリー氏が、長年の夢を叶えて自ら立ち上げたのが「シャトー・ヴェリー」です。わずか4ヘクタールの小さな箱庭のような畑では、徹底的にぶどうの管理を行っています。しっかりと完熟したぶどうのみを使用した丁寧なワイン造りを行っています。この「ヴェリー・ヴェリー」は、セカンドラベルながら、18カ月の樽熟成を行った飲み応えのある味わい。

名前の通りグラスに注ぐと軽いベリーの香り。口に含むとほどほどの酸味に、とがった渋みが口の中に広がり、ベリーの軽い甘さとざらついた渋みが後からやってくる。後味は、ほどほどなすっぱみを感じつつ、ざらついた渋みの余韻が面白い。アルコール度も高めで、軽い口当たりながらも、しっかりとした満足感を残す。
おいしいし、飲みごたえは十分あるんだけど、個性が薄い。2千円ワインのカテゴリなら、十分満足できる無難なテイスト。
アルコールが高く飲みごたえ十分ながらも、酸味渋みがしっかりしているので、テーブルワインとして気軽な肉料理に合わせて楽しみたい。BBQやすき焼き、生姜焼き、トンカツ、メンチカツ、ハンバーグ、ビーフシチューと、肉中心のテーブルワインとしてばっちり合わせられる。単体で楽しむには面白みに欠けるので、料理に合わせて楽しみたいワイン。
コスパはまずまずだと思う。辛口な紹介をしているが、2000円ワインだと失敗が多い中で、無難に満足できる安心感の高いワイン。