盗み飲みからワインを守るため、悪魔がいるという噂を流したという伝説を持つ『悪魔の蔵』という名のワイン。濃縮感のあるカベルネ・ソーヴィニョンの果実味とオークの香りのバランスが絶妙なワインです。

濃厚なカシスの香り、口に含むと酸味がグッと押し寄せるが、口当たりがよく、すっきり飲める。チリワインで、コノスルに並ぶメジャーワインのディアブロ。安心して飲める無難なおいしさ。カベルネ・ソーヴィニョンの程よい渋みとさわやかな香りがとても分かりやすい。
シンプルにおいしい。全く欠点が見当たらない、優等生ワイン。
どんな料理にもまんべんなく合うが、トマト系やミート系のパスタや、パエリア、ミートパイにとても合う感じ。渋く重みがあるのに後味さわやかで、濃厚な肉よりは、もちもち感のあるおかず系料理に合わせやすい。
値段もお手頃で、このクオリティのワインが飲めてしまうと、もう、これだけで満足してしまいそう。ほんと、チリワインは安くて満足感が高いワインが多い。ただおいしいワインだけを飲みたいなら、チリワインのローテだけで十分だと思う。シンプルでわかりやすく、安くておいしい。基本的にはずれがない。ほどほどに当たりのワインが多い。このディアブロもまさに、当たりのワインで、文句のつけようはない。テーブルワインの上位クラス。テーブルワインランクとして1000円を設定している人なら、このワインも加えておきたい。
とても満足なワインなのだが、強引に悪い点を考えるとすれば、値段以上の満足はあるといえばあるが、わかりやすくシンプルすぎておもしろみが薄いかもしれない。やさしめの渋みで、甘みもほどほど、渋みや複雑さを楽しむという飲み方なんてなくて、単純に濃厚で後味がいいおいしさ。1000円ワインに贅沢を言ってはいけないかもしれないけど、高級感は無い。いや、ほんと、1000円ワインにこんな贅沢を求めてはいけないってのはわかってるんだけど、こんなにおいしいワインだと、悪い点を探すのが難しい。コスパ的には満足すぎるテーブルワイン。
チリワインに高級感は求めてはいけない。シンプルにおいしく楽しく飲もう。このワインは十分美味しいし、あとこのワインがその人に合うかどうかは、「甘いのが好き」「渋いのが好き」「濃厚なのが好き」という個人の好みのレベル。このワインは甘みは抑えめなので、甘いワインが好きな方は評価は落ちるかもしれないが、カシスの濃厚な香りと、飲みごたえ、そして、後味のスッキリ感は、その手のワインが好きな人にはぴったりの相性のワイン。値段も手ごろなのでぜひ飲んでほしいワイン。