イタリア北部、アルプス山脈のふもとに位置する銘醸地ピエモンテ。そのなかでも近年注目されている産地「ランゲの丘」でワインを造るのがマンフレディ家です。彼らは1930 年代から同地区でワイン造りを始め、まだ車が普及していなかった時代、隣のリグーリア州まで荷車を使ってワインを運び、行商を行っていました。

「一番先にぶどうが色づく丘の頂上」という意味の名前のとおり、この畑は同地区内で最も恵まれた日照量を誇り、それゆえに糖度の高い優れたぶどうを生み出します。ピエモンテと言えば「ワインの王様」と呼ばれるバローロが有名ですが、「ブランド力のあるバローロにも負けない赤ワインを造りたい」というオーナーのアルドさんの熱い思いから、同州の方言でVIP を意味する「スアーニャ」という名前が付けられました。バローロに使われる品種であるネッビオーロを主体に、ブリッコ・ロッソの土壌に最も相性が良い品種と言われているドルチェットをブレンドすることで、力強さとまろやかな果実味のバランスが素晴らしい味わいに仕上がっています。

スミレやサクラソウのような小さな花を思わせる、チャーミングな芳香が特徴的です。なめらかな口当たりと豊かな果実味、ほどよい酸味のバランスが素晴らしいハーモニーを奏でます。
チーズやお野菜、鶏肉から牛肉まで、幅広いお料理に合わせてお楽しみいただけます。過去の実験では鳥の唐揚げや、トマトと挽肉のラグーソースのパスタに良く合いました。
豊かな香りと果実味をお楽しみいただくため、少し高めの温度で(18～20℃)お召し上がりください。

グラスに注ぐと、透明感のある赤紫。深いブラックベリーの香りを持つが、すぐに消えてしまう。デキャンタすると楽しそう。口に含むと、強い酸味が押し寄せ、チョコレートや木苺の味わいが膨らむ。渋みは少なめ。
酸味メインのテイストで、程よい甘みを持つが、深みが今一歩といったところ。柔らかな味わいで飲みやすい。
価格は税込み2千円くらいと、手軽なテーブルワインのイメージ。値段相応にほどほどなテイスト。
柔らかな口あたりで気軽なテーブルワインとしてどんな料理にも八方美人に合わせやすい。パスタやリゾット、BBQに煮込み系料理など、やや味の濃い系の料理に相性がいいかもしれない。