パーカーポイント：92
サン・ジュリアン第4級
春は穏やかな天候をもたらし、メルローとカベルネ・ソーヴィニヨンのブドウの木にいくつかの初期の芽が開きました。 全体として、暖かい4月はブドウの急速な成長を促進し、私たちのすべての品種で急速かつ規則的な開花をもたらしました。 （5月19日に第1花が、6月6日にメルローが満開、6月10日にカベルネ・ソーヴィニヨンが満開になりました）。

サイクルのこの段階では、すべてが完璧であり、かなり早い収穫を期待していました。しかし、夏は異なり、一般的に7月と8月は寒くて曇っていて、にわか雨が降りました。つるの成長は遅くなり、春に予測した早めの収穫はなくなりました。ヴェレゾン(果実の色づき）の始まりは7月17日に現れ、全体的なヴェレゾンは8月の寒い気候のために遅くなりました。

このヴィンテージは幸運にも、7月と8月の光と暖かさと暑さの欠如が、 8月の最後の週、そして9月と10月を通して例外的な暑い天候によって補われたことです。

ブドウの完熟を確実にするために、収穫を延ばし
（メルローでは9月25日から29日まで、カベルネフランでは9月30日から10月1日まで、 カベルネ・ソーヴィニヨン10月6日から10日まで）。
最終的に、すべての品種が完熟しました。ブドウを収穫し、各区画の特異性に関する醸造を管理しました。 現時点で、2014年のヴィンテージは豊かでバランスが取れており、グリーンノートはありません。 それらは長期熟成のための優れた可能性を示しています。

ボルドー左岸のオー・メドックのサン・ジュリアン4級シャトーのサン・ピエールの2014年もの。
コルクを抜くとあたり一面にカシスの甘い香りが漂う。グラスに注ぐと、深く濃厚な甘い香りがあふれてくる。強く長く続く香り。香りから、深く渋みが強く重いイメージを連想するが、口に含むと、しっかりとした酸味が広がり、あとから、樽の焦がした渋みがぐっとのしかかる。最後まで酸味がしっかり残り、カシスや赤い果実の凝縮された味わいが楽しめる。乾燥した胡椒のスパイシーな渋みと、しっかりとした酸味が個性的で複雑味が楽しめる。
香りやスパイシーさを楽しむのに満足度の高い赤ワイン。
ややお上品な味わいで、じっくり楽しみながら飲みたいワイン。料理に合わせるとしたら、鴨肉のロースト、牛肉寿司、和牛ステーキなど、上品な肉料理に合わせて楽しみたい。
お値段は約8千円と、この地区のワインなら「おいしい最低ライン」よりちょっとだけ上くらい。ちょっとした記念日や少しだけリッチなお祝いでなら、このワインを選びたい。でも、普段飲むワインで同じ値段なら、別のを選ぶ、そんなお上品なワイン。