プンティ・フェレールは、ヴァッレ・セクレトのオーナーでもあるアントニオ氏によって2009年にセントラル・ヴァレーの銘醸畑、コルチャグア・ヴァレーに創設された小規模ワイナリー。昼夜の温度差や海からの冷涼な潮風の恩恵に恵まれた畑では、環境に配慮した栽培方法が行われ、品質の高いぶどうが造られています。完熟したカベルネ・ソーヴィニヨンを手摘み収穫して造られたこのワインは、溢れんばかりの果実味とコクを持ちつつも、ナチュラルで柔らかな味わい。フレンチオークとアメリカンオークで12カ月間熟成させ、芳醇な樽の風味と濃厚な果実味のバランスが素晴らしい１本です。

グラスに注ぐと、柔らかく濃厚な赤い果実の香り。ビターチョコレートの風味も感じられる。口に含むと、やや酸味を感じながらも、コーヒーのようなほろ苦さと、木苺の酸味と甘み、チョコレートの風味がふわりと広がる。カベルネソーヴィニヨンにしては比較的軽めの口あたり。しっかりした苦みも残しつつも、後味が軽めの赤ワイン。若干磯の風味も感じられる。
お値段は税込み2500円程度とお手軽なワインなのだが、チリワインなら、同等レベルで千円で飲めそうなテイスト。チリワインは安くて優秀なワインが多いので、比較するともう一歩といったところ。
料理に合わせるなら、適当な家庭料理、トンカツやハンバーグ、肉野菜炒めなどでテーブルワインとして気軽に合わせてしまおう。十分な渋みが、肉や油系の料理に合わせやすい。