シトラスやグレープフルーツなどの柑橘系の香りに、活き活きとした酸と豊かな果実味が楽しめます。チリとアルゼンチンの国境にそびえる「アンデス」山脈からもたらされる冷気と南極から北に流れる寒流であるフンボルト海流から届く冷気が昼夜の寒暖差を生み、品質の高いぶどうが生育されるチリ。誰かにすすめたくなる極旨チリワイン。それがサンタ・ヘレナ・アルパカです。

辛旨い！
正直それだけ。
柑橘系のすっきりした香りで、ほのかに甘みを感じる期待できるさわやかさ。そして、口に含むと、口の中全体にすっきりしていて、辛みのあるさわやかな感覚と、後味さっぱりな飲みやすい口当たり。
「おお、こんなにさわやかでいて、辛みが刺激的な白ワインは素晴らしい…」と一瞬錯覚するけど、すぐに足りないものに気が付く。そう、甘み。甘みが足りないんだよ！
こんなに飲みやすく、辛さもさわやかで、香りもよく、とがっているワインなのに、白ワインで一番欲しい「甘み」が根本的に足りない。じゃあ、まずいかというと、全くそんなことはない。素晴らしくおいしいワインだけど、ぽっかりと穴が開いた、あと一歩なワイン。
安い白ワインにありがちな、嫌味のある甘さとか、質の悪いくどさとか、そういったものは全くない、ちゃんと「おいしい白ワイン」を貫いているが、完全に甘みが足りない。熟成期間を長くしたら、素晴らしくおいしいワインになるんじゃないだろうか？とてもさわやかで、特徴のある辛味、スッキリ感、素晴らしくおいしいワインなのに、根本的なところが届いていない。すごくおいしいのに！！！
いわゆる1000円ワインのカテゴリーだけど、この特徴あるさわやかさ辛さに、しっとりとした甘みが加われば、3000円…いや、5000円ワインに匹敵するポテンシャルを持っているのに、ああ、もう、もったいない！！！とはいえ、1000円白ワインカテゴリーなら十分美味しい。
料理に合わせるよりも、チーズとかクラッカーかじりながらすっきりした辛さを楽しんだほうがいいと思う。料理に合わないこともないけど、とがりすぎ。一口二口は楽しめても、飲み続けると、料理に対する飽きが来てしまう。
単品ですっきり飲めるから、変にマリアージュせずに、ワインメインの軽いつまみでさわやかな辛口を楽しみたい。
でも、とがりすぎだから、飲み続けると飽きやすい。食前酒として食欲をそそる気分にするにはぴったりのワイン。
でもやっぱりとがりすぎだし、ここは、ちょっと贅沢に白ワインカクテルで甘みを加えると素晴らしくおいしくなると思う。1000円ワインをカクテルにしてみる？