オールドビンテージ・ドットコムでスペシャルワイン6本セット11,000円通販(中身は選べない)で届いたワイン。その中のおまけの位置づけ。2020年4月時点で日本では販売していないようだけど、価格にしたら2000円相当と思われる。
メドックの2000円相当なので、正直期待せずに試してみる…
控えめだけど程よく熟成されたカシス系の香り。口に含むと十分な渋みを感じつつしっとりとしたやわらかい味わい。それでいて後味がすっきりしている。控えめながらはっきりした渋みが、強すぎもせずかといって、弱すぎもせず、バランスよく舌に残る。柑橘系のさわやかさも感じ、とても落ち着いた印象のワイン。
おいしい…たしかにおいしい……けど、何か素晴らしい特徴があるかというと、そうでもない。無難においしい。そしてぱっとした欠点も特に感じない。おいしいけれど何か物足りない、けどまぁ、十分かなぁといった感じ。1000円ワインならコスパ最高。5000円ワインなら、ちょっと物足りない。2000～3000円ワインで旧世界なら、ちょうどいい感じ。少なくとも外れワインではない。没個性。無難。いい意味でも悪い意味でも特徴がない。でもまぁ、たまにはこんなワインもいいよね。って思える平凡ワイン。ボルドー系の2000円ワインと考えると、ハズレじゃないワイン。
逆に考えると平凡でほどほどにおいしいワインだから、飲み続けても飽きがこない。アルコール度もやや低めなので、たくさん楽しめるかも。これをつまみに、生ハムやチーズかじりながら楽しむのも有り。
料理に関してはかなり広範囲に合うイメージだけど、逆に素晴らしくマッチするというものがぱっと思いつかない。ローストビーフとかベーコンエッグ、それほど重くない肉系で、味付けもほどほどの料理がいいかな？生ハムは合うけど、ちょっとしょっぱすぎると合いにくいかも。
カベルネソーヴィニヨンやメルロー系のわかりやすい渋みと、柑橘系の酸味があるワインなので、ワイン初心者の人は楽しめないかも。飲みなれてない人はもっと甘みとか感じられる楽しいワインを飲もう。普段ワイン飲んでる人が、この没個性の珍しさに感心する。おいしいけど楽しくない。つまんないけど、飽きずに飲み続けられる。実は優秀かもしれない没個性ワイン。
ところでブドウの品種の割合が調べたけどわからなかった。毎年品種ガラッと変わってるっぽいし、適当に余りもの入れてる感じなのかな？