高級ワイン「サッシカイア」など世界に誇るスーパートスカーナを生み出した"ボルゲリ地区"。
サッシカイアのぶどう園の一部区画を買い受け、1954年に樹を植えたのが始まり｡
この「タラブーソ」は蔵元のトップキュヴェで、イタリア評価誌でもサッシカイアを超える評価を獲得したこともある1本。カベルネ・ソーヴィニヨンを100%使用し、フレンチオーク樽で18か月熟成させた蔵元珠玉のワインは、名立たるイタリアの高級ワイン達に並ぶ濃厚な果実味が広がります。

チョコレートやブランデーのような上品で落ち着いた香りが広がる。控えめながらしっかりとした存在感がある上品な香りが、長く長く残り続ける。
口に含むと、まろやかで濃厚な渋みがいっぱいに広がり、甘みが抑えられたブラックベリーの上品なやわらかさに包まれたイメージで、気分がリラックスしたような満足感でいっぱいになる。その後、わずかな酸味を感じるが、最後に濃厚な落ち着いた渋みが残り、とても食欲をそそる。
甘みはほぼ無く、しっかりと重く、それでいて上品。癖もなく、渋み主体で、後味の満足感も素晴らしい、高級感を感じられるおいしさ。イタリアワインでたまに感じる、「とりあえずこれがうまいんだろ？」的な雑な主張は一切なく、最初から最後まで、香りから味わいまで、すべてが上品で丁寧なワイン。濃厚でありながら、わかりやすく、親しみやすい。ワイン初心者の人でも、カベルネソーヴィニヨンの良さが容易に受け入れられそうなわかりやすい味わい。
しっかりとした重さで、教科書のようにとても丁寧で、十分美味しいワイン。満足感はとても高いんだけど、約8000円の価格と考えると、妥当なコスパ。★4にするか悩んだけど、値段がやや高いこともあり★3。7000～10000円が妥当な範囲。5000円なら★5、2万円なら★2の評価。
重く存在感がありながら主張は控えめ。どんな料理にも合うけど、是非肉料理に合わせてみたい。特に和牛ステーキやフォアグラのソテーなどの重めの肉で、ぐいぐい飲みたい。単体でも十分味わえるワインなので、カモのローストをつまみに、楽しむのも面白そう。
このレベルの上品さは、記念日に飲むのにちょうどいいワイン。料理や、雰囲気、気分を良くするための引き立て役になってくれるにくい奴。