しっかりとしたうまみと厚みのある辛口ワインです。このワインは、山梨県で古くから栽培されている日本固有のブドウ『甲州』を使用し、瓶詰め直前まで貯蔵タンク中で澱と接触させ育成（シュール・リー製法）しました。

青リンゴのような甘くい爽やかな香り、口に含むと、ライムのような酸っぱさと、辛さが押し寄せる。スッキリさわやかな飲みごたえ。
辛さと酸味が強く、甘みはそれに隠れてしまっている。すっきろと気分がよい飲みごたえではあるけど、第一印象は、なんだか酸っぱい葡萄ジュース？と思ってしまったがそれは大きなミステイク。
このワインは最高に食欲をそそり、どんな料理に対してもばっちりマッチする引き立てワイン。肉も魚も、サラダもおかずも、そしてデザートでさえも、引き立て役として、料理を素晴らしく輝かせる、にくいワイン。あえて料理を合わせるとしたら、天ぷらが最高によく合うワイン。この酸味と辛さが、やや脂っこいながらもすっきとした味わいの天ぷらが実によく合う感じ。最高にお勧め。あとは、刺身やカルパッチョにもすっきりと合わせやすい。
正直なところ、単体で飲むと、飲みごたえはよいからおいしいワインではあるけど、この辛さと酸味の強さが、軽く、浅い雰囲気がしてしまい、満足感は足りない。でも、料理に合わせると、一気に輝く、名脇役ワイン。決して主役になろうとせず、別の主役を輝かせる。奥ゆかしいというか、日本らしい味わいのワイン。
主役にはなりたくない名脇役ワイン。ストレートでわかりやすい。悪く言えば、深みが足りない。若いワインだから仕方がない気もするけど、高級感はそれほど無く、ちょっと上品な庶民的ワイン。とはいっても、全く安っぽい気はしない。値段的にも手ごろで、ちょっとコスパがいい感じもする、すこしだけ品が高いワイン。
料理に合わせる脇役と割り切って飲むなら最高。ワインを主役として食事を楽しもうとすると、ちょっと物足りない。なのでここは割り切って、料理を主役に楽しんでしまおう。後味が最高にすっきりするから、料理をさわやかに引き立ててくれる。
もし手料理を誰かにふるまうなら、このワインと一緒に食べてもらえば、きっと食欲も増して、喜んでもらえるかもしれない。自らの主張はせず、相手を引き立ててくれる、結婚するなら是非このワインとしたいと思えるような庶民できながらも上品ワイン。