スペイン　リベラ・デル・ドゥエロ地方
フレンチ・オーク樽で18か月熟成
ボデガス・バルサスは、スペインを代表する銘蔵地のリベラ・デル・ドゥエロで1777年からワインを作り続けている家族経営の蔵元。
かつては、スペイン随一のワインといわれるウニコにも葡萄を卸していた。
最新の醸造技術を用いて自社畑から作られるワインは、どれも上品さと濃密なボディを兼ねそろえています。

深いルージュの色、かすかなカシスの香り、香りはわずかしかなく、控えめ。
口に含むとタバコの辛さの中に、ブラックベリーのような甘さを感じ、ただ、辛く渋いだけではない、やさしさが見え隠れする。最初から最後までグッとくる渋みと、高いアルコール度素で、飲んだ後の満足感は高い。
テンプラニーニョは、その独特な辛さから、攻撃的な安っぽいワインの印象を受けるケースもたまにあるが、このワインは、十分な辛さを残しつつも、やわらかな甘みを持ちつつ、品よく仕上がっているイメージ。
とはいえ、かなり渋みをアピールしているので、ワイン好きにはたまらないが、ワイン初心者の人にとっては鬼門かもしれない。テンプラニーニョ特有のタバコやチョコレートのような味わいを十分に引き出していて、情熱的でありながら、雑味はなく、安っぽさを感じない。それが、良さなんだけど、ワインに詳しくないと、この辛さと渋さの楽しみ方がわからず、好まれないかもしれない。初心者に厳しいかもしれないワイン。
しっかりしたフルボディワインなので、がっつりした肉に合うのは間違いない。トンカツや、ビーフシチュー、脂ののった牛ステーキはもちろん、このアルコールの高さをやわらげるため、例えばソースカツサンドイッチやハンバーガー、ピザなどに合わせて楽しむのもいいかもしれない。
3000円ワインと、テーブルワインよりもお高めではあるけど、ジャンクな料理をリッチに楽しみたい味わい。テンプラニーニョは、タバコやなめし皮系の辛さと渋さが特徴のため、高級な料理に合わせにくいのはしかたないかもしれない。カジュアルに楽しんで飲むためのワイン。そのテンプラニーニョの特徴をしっかり活かしつつ、上品に作り上げたたのがこのワイン。
ただやっぱり辛みと渋みが強くアルコール度数も高いので、単体で飲んだり、ちょっとしたチーズをつまみに飲むには、酒好きならともかく、ちょっときつい。
料理に合わせて少しずつ楽しみたい。