”ＩＭＢＵＫＯ”とは南アフリカ大統領　ネルソン・マンデラ氏の母国語でも有るコサ語で「～にあこがれる」「～を賞賛する」という意味。
ラベルのデザインは南アフリカの芸術を語るときには欠かせない「ンデベレ族」が代々受け継いできた文化や芸術をベースに作成された。
アフリカの大自然を５種類の大きな動物（バッファロー、ゾウ、サイ、ライオン、ヒョウ）で表現している。

手摘みで収穫され、丁寧に醸し、じっくり熟成させたこだわりの南アワイン！
爽やかで果実風味豊かな柔らかい口当たりは、カジュアルに楽しめる一本！

澄んだ透き通ったルージュ。チョコレートやなめし皮の香り。口に含むと…生肉を連想させる、重い味わいと、赤い果実系の甘味。しっとりとした重く濃厚でいて、程よい酸味があとに残るイメージ。なんといっても、特徴的なのがこのねっとりとした絡みつく渋み。渋み自体はそれほど重くはないが、独特な生肉のような柔らかい存在感を連想させる。
ピノ・ノワールからはとても連想できない絡みつく蛇のような濃厚な味わい。はじめて口にしたときは、一瞬ハズレかと思ったけど、意外と嫌悪感を抱くようなことなくすんなり味わえて、後味も程よく濃厚でいて、すっきりしている。甘みも控えめで、くどさも感じられない。十分に重みを感じつつ、すっきりした酸味で、バランスよく整っているので、とても個性的な楽しめるワイン。
独特な個性は人を選ぶかもしれないが、このねっとりとした生肉のような味わいは、他のワインではなかなか感じられない特徴で、はまる人ははまりそうな味わい。
人を選ぶワイン。一般受けは難しそうだが、好きな人にはたまらないレベルのおいしさだと思われる。
甘さも渋さも全体的に控えめでバランスが整っている。料理に合わせるのは、人によっては何にでも合わせられそうだが、個性的過ぎて品の良い料理に合わせるよりは、庶民的で重みがある料理に合わせるのが無難かも。お好み焼きや、ホットドック、焼きうどん、グラタンなどに合わせるといい感じ。
南アフリカの1500円ワインならもう少し期待したかった感じもある。個性的過ぎて、なかなか難しい評価。人を選びすぎる。はまる人なら間違いなく最高のワインだが、個人的な独断と偏見の意見ではそれは2割にも満たないのではないかと思う。多くは、なかなか難しい…というか、ピノノワールの時点で、南アフリカなら警戒すべきだった。ピノノワールの栽培は難しいのに、南アフリカとはいえ安めのワインで選ぶのはかなりの冒険だったと反省。ただ、なかなか生肉の味わいというのは珍しく、面白いので1度は飲んでみるのも面白いかもしれない。是非チャレンジしてほしいワイン。