中甘口白ワイン。麦わら色、メロン、パイナップル、オレンジの花の香りとバランスのとれた風味と酸味が特徴です。

イタリアのやや甘口ワイン。香りは薄く、ほどほどな柑橘系の香り。口に含むと、蜜柑やマンゴーのような、みずみずしくまろやかな甘み、パイナップルを感じるさわやかな酸味、フルーティな甘さが程よく口の中に広がるわかりやすい甘口ワイン。
ほどほどな甘さで、口あたりはデザートワインを少し上品にした感じ。飲みやすいから、すいすい飲めちゃう。
ほどほどな甘口ワインなので、ケーキやタルトのようなデザートに合わせたいけど、それ以外の普通の料理に合わせるのも悪くない。唐揚げ弁当、ハンバーグ、エビフライ…、庶民的な料理とほどほどに合う。ベストとは言わないが、悪くない感じ。
ところでこのワインは、なかなか面白い品種のオンパレードのワインとなっている。
プロカニコ、グレケット、ヴェルデッロ、ドゥルペッジョ、マルヴァジアの5品種で、割合は不明。この5品種はイタリアでもなかなか特徴的な品種で、調べてみると面白い。
まず、プロカニコ。これは、トレッビアーノ・トスカーノのシノニム。イタリアで結構代表的なトスカーノ品種でフルーティな柑橘系の白ブドウ品種。おそらくこれが主体だと思われる。ウンブリア州で生産されているワインなのでプロカニコ名で紹介されている。
そして、グレケット、ヴェルデッロ（ヴェルディッキオ）、ドゥルペッジョの3品種は、がっつり土着品種。イタリア100％で、ほかの地域では一切見られない希少（？）品種。ちなみに、グレケットはあまあま担当、ヴェルデットは酸味と色合い担当。ドゥルペッジョは、たぶんあまあま担当だと思うけど、ドゥルペッジョは、カナイオーロ・ビアンコのシノニムで、これは、同じ名前で異なる品種が存在するちょっとめんどくさい品種だったりする。興味があれば調べると面白いかも。
マルヴァジアは、ギリシャ原産。デザートワインによく使われる。地中海地域と、あとアメリカカリフォルニアで栽培されているあまあま葡萄。
こんな個性的な５つの品種。ほとんどあまあま担当をブレンドした、やや甘口ワイン。
イタリアの代表的なトレッビアーノ・トスカーノを、あえてプロカニコ呼びするウンブリア州っぽいこだわりで、プロカニコを主体として、イタリア土着品種をこれでもかとぶち込み、ついでに、あまあまマルヴァジアもぶち込んで、甘めに仕上げた、イタリア甘み品種詰め合わせブレンド。5品種そろって、カザソーレ・オルヴィエート・クラシコ。2100円という価格で比較的希少っぽい味わいを感じられる楽しいワイン。
まとめると、ちょっと甘くておいしい。