レオヴィル・ラス・カーズはメドック二級格付でありながら、文句なしにサンジュリアンの王であり、しばしば一級相当である。1855年の格付が見直されるようなことがあれば一級への昇格が熱心に支持されることだろうといわれる。
このラスカーズのセカンドワイン。
ラス・カーズのセカンドといえば、2013年ごろまでは「クロ・デュ・マルキ」と言われていたが、それ以降は「プティ・リオン」が、正式なセカンドラベルという位置づけになっている。
ライオンがかわいい。
レオヴィル・ラス・カーズ2016は、CS75%、CF11%、MR14%だが、2ndのこちらは、CS54%、CF8%、MR38%と、メルローが多め。

ライオンがかわいい。
ラスカーズの2ndワイン。香りは控えめで、とても落ち着きがあり上品さがある。
口に含むと酸味を感じるが、全く嫌味はなく、すっきりとしたさわやかな飲みごたえで、後味がグッと残るカシスのような味わい。ライオンがかわいい。
フランスの若いカベルネソーヴィニヨンは正直地雷が多いと思うが、これほどまでにすっきりした味わいで飲みごたえがあるワインは素晴らしいの一言。約1万円と高めのワインだが、値段相当かややコスパはよいと思うワイン。そしてライオンがかわいい。
口当たりがいいので、誰でも楽しめる。そして、単純なすっきりさ、さわやかさだけではない、程よい複雑さに、旧世界ワインらしい気品さを感じる。
これをもっと寝かせれば、深みが濃縮され、化け物のような味わいになるのではないかと想像する。あとライオンがかわいい。
すべての料理に合うと思うが、どちらかというと、重すぎる肉料理よりは、すっきりした肉料理や、キノコやバター、アボカドなどを使った、森を感じる料理、オリーブオイルたっぷりのカルパッチョなどに合わせてみたいワイン。上品な料理に合わせてみるのもいいし、逆にカジュアルなパーティで楽しくライトな食事と一緒に楽しんでみるのも全然あり。気軽につまんで気軽に飲むのに最高のワイン。値段的にあまり気軽にというのは難しいかもしれないが、癖が少ないので、いろんな人に楽しんでもらいたいと思えるワイン。ライオンがかわいい。
チーズやクラッカー、サンドイッチやローストビーフにあわせて、このワインでパーティ出来れば、間違いなく素晴らしいパーティになる。料理との相性、飲みやすさ、複雑さ、ワインの歴史、セカンドとはいえサンジュリアンの王様とよばれるワイン、そして、かわいいライオン。パーティで使うなら超おすすめのワインですよ！
そのままでもいいが、ちゃんと飲みたいならやや長めのデキャンタを強くお勧めする。香りにふくらみがでて、味もさわやかさが増す。
1万円と気軽さはないが、是非これをカジュアルに飲んでほしい。そしてライオンを愛でてほしい。ライオンがかわいい。