カリフォルニアのメンドシーノ郡は、全米でも有機認証を受けたぶどう畑が多く、環境に配慮したぶどう栽培に取り組むワイン産地として知られています。多くのぶどう農家は、ナパ・ヴァレーなどの有名産地にぶどうを卸していますが、地元のぶどうでプレミアムワインを造ろうという人達も増えています。そんなワイン醸造家と共に、ぶどうの樹を選び、メンドシーノ産のワインを独自に造ってもらいました。メンドシーノのパイオニアでもあるデニス氏に特注で造ってもらったこのワインは、「私は真のぶどうの樹」という、古くから伝わる言葉から「トゥルー・ヴァイン」と命名しました。 メンドシーノのジンファンデルを、アメリカンオークとフレンチオーク樽で8カ月熟成させたこの赤は、煮詰めたベリージャムのような凝縮した果実味と、柔らかく繊細な酸味がバランス良い味わい。樽熟成によるバニラのような香りも感じられ、心地よいコクと余韻が続きます。

コルクをあけた瞬間素晴らしいイチゴジャムの香りが広がる。コルクに染み付いた香りはまさにイチゴジャム。グラスに注いで香ると、深いカシスの濃厚な香り。そして口に含むと、あふれるイチゴジャムの果実味が口いっぱいに広がり、イチジクの酸味、そして、さわやかで長く継続する果実味がしっかりとした後味が残る。
赤い果実の皮の裏のようなしっかりとした渋みを持つが、それ以上に、酸味がさわやかで、すっきり甘いイメージ。十分なアルコール度で糖度は限りなく低いが、バランスよくしっかりとした果実味が、とても印象的。
フルボディだが、さわやかな印象があり、すっきり飲める。重い肉よりは、濃厚な味付けの料理に合うイメージ。
ウナギの蒲焼、チャーシュー、角煮、ハンバーグにとてもよく合う印象。程よい酸味と渋みが、濃い味付けをさわやかに整えてくれるイメージ。ただ、あまり脂っこいものや、重すぎるものは、バランスを崩してしまうかもしれない。
香りも十分なボリュームで深みがあり、長く続き、味わいも深く、バランスよく整えられていて、十分にアルコール度も高く、素晴らしく満足度の高いワイン。3000円未満ワインとしてとても満足できるレベル。
ジンファンデル81％のこのワイン。ジンファンデルといえば、原産はイタリアだが、ほとんどはカリフォルニアで栽培され、カリフォルニアの印象的な品種のひとつ。ブラックベリーの赤い果実を感じる甘味と十分な渋み、甘みを感じるワインとしてとても楽しめるレベルの高い一品。比較的軽い味わいで、どちらかといえば庶民的な親しみを感じる味わいだが、全体的に柔らかく、欠点のない優等生でいて、親しみがあり、さわやかな味わい。その味わいには、十分な渋みの芯がしっかりしていて、飲みごたえの満足感が十分あり、気難しくなく、カジュアルに満足できる味わい。
旧世界のワインのような古臭さを感じず、庶民的でカジュアルだけど、果実味が十分で深みがある一品。高級な料理に合わせてもいいけど、ライトで味付けの濃い料理で楽しみたいワイン。