山梨県で収穫された甲州種をシュール・リー製法にて醸造しました。
豊かなミネラル感や旨み、厚味が特徴の辛口白ワインです。

香りは控えめで、かすかにネギの花の爽やかな香りを感じる。口に含むと、若い青リンゴを感じる程よい辛みと酸味、落ち着いた渋みが全体に広がる。ミネラル感が豊富で、しっかりとした辛口でありながら、飲みやすい口当たり。甘みは少なく、後味がすっきり。
庶民的で親しみやすい味わい。正直なところ第一印象は、個性が薄く、つまらない味わい。だが、渋みを感じるしっかりした口当たりが、料理に合わせると素晴らしく食欲をそそる。
天丼やトンカツ、野菜炒めや餃子など、味付けのしっかりした料理でこってりした気分を、辛みと酸味がしっかりした後味でリセットして、食欲がぐいぐい進むワイン。
単体だと物足りないけど料理で光るワイン。
物足りないという印象はあるが、欠点的なところはほとんどなく、単体でも無難に楽しめる。青リンゴやネギのような青臭い辛さと苦味がワイン好きには楽しめるかもしれないが、初心者にとっては、抵抗感が出るかもしれない。
歴史の浅い日本ワインで、甲州種を丁寧に醸造して、おいしい辛口ワインが作られていると考えるととても感慨深く味わえる。高級感こそないが、欠点もほとんどなく、これほどのしっかりした味わいを楽しめるのは、作り手の素晴らしさがあってこそだと思う。
価格も1300円で、庶民的な味わいで楽しめる、値段相当な白ワイン。ただ、内容量が750mlではなく、720mlと、4%ほど少な目。750mlに値段換算すると、1352円。でもこれくらいなら全然許容範囲。
食前や食中におすすめ。食後や、デザートと合わせるのはぱっとしない。
スーパーや酒店、通販でもよく見かけるワインなので、料理に合わせて日本ワインを楽しみたいときに1500円以下ワインとして買うならオススメの一品。