ポルトガルのヴィーニョ・ヴェルデ地区に家族経営で手頃な価格で品質も良いワインを造る蔵元として紹介され現地を訪問。自社ぶどうを使用し、果実味溢れ、酸味のバランス取れた味わいに感動し、その場で交渉して買付けしました。ドライフルーツの香りにカカオ、スパイスの風味が溶け込みます。骨格がしっかりとして複雑味に溢れる味わいです。

やや透明度がある色合い。しっかりと思い腐葉土の雰囲気がある甘い濃厚な香り、しっかりとした香りが充満し、香りだけで酔いしれそう。口に含むと、香りとは想像もつかない、黒コショウの刺激的な味わい。甘みも、赤い果実の皮の裏のしっかりと辛く甘みがある部分の味わいで、圧倒的な苦みが押し寄せる。
はっきり言って、人を選ぶワイン。ワインを飲みなれていない人にとっては、間違いなく、印象は悪いが、フルボディのスパイシーなワインが好きな人にとっては、最高に満足できるワイン。個人評価で★5を付けたいが、正直個人的な好みで評価が高いだけで、深い味わいがあるわけでもなく、個性だけが強く、単調なワイン。第三者的な意見として、★３を付けざるを得ない。スパイシーなフルボディ大好きな自分にとっては、心の中で★４～５のワイン。
ポルトガル特有のアリカンテ・ブーシェ（ガルナッチャ・ティントレラ）とトウリガ・ナショナルをふんだんに用いた、情熱的なアツアツワイン。どちらの品種も、しっかりとした濃厚な甘みとスパイシーさが特徴の激アツ品種。情熱的な味わいに酔いしれることができるワイン。
だけど、渋みがとても強く、苦いレベルにまで達している。ワイン初心者の人にはかなり難しい。ヴィンテージも6年そこそこと、値段的にもいい感じの熟成度合いで、渋みも濃厚、フルボディ好きにはたまらない味わい。
料理も情熱的なものに合わせやすい。ニンニクの効いたパエリア、豚肉のみそ炒め、青椒肉絲、麻婆豆腐、バーベキュー、リブステーキ、フライドチキン、ニンニクたっぷりのアヒージョなど、味付けの濃い重めの料理に素晴らしく合うワイン。
値段的にも3000円ワインと、気持ちやや高いイメージかもしれないが、満足度は高い。ただ、繰り返すが、人を選ぶ。スパイシーさや渋みが好きな人はぜひ飲んでほしい。
アリカンテ・ブーシェやトウリガ・ナショナルは、シラーズとちがって、凝縮された赤い果実の甘みが特徴。スパイシーなワインとなると、シラーを中心としたワインをイメージするが、シラーとは異なって、苦みが凝縮されたスパイシーさを持つのが、アリカンテ・ブーシェのワイン。フランス南部のシラー系やグルナッシュ系が好きな人は、この苦みが凝縮されたアリカンテ・ブーシェ（ガルナッチャ・ティントレラ）を主体としたワインをぜひ楽しんでほしい。