ゼクト造りの名人、ゲオルゲス・ガイイングさんは、シャンパーニュ地方、ランスにあるシャンパン職人の下で経験をつみ、１８９５年、ドイツのＢａｃｈａｒａｃｈでゼクト造りを始めました。ライン川に面した地で、歴史あるシャンパン製法、瓶内二次醗酵を行ったこのゼクトはきめ細かい泡が特徴です。キレがよく、カジュアルなゼクトですので、どんなお食事にでもぴったりです。

ドイツの辛口スパークリング。香りは控えめの柑橘系。グラスの炭酸は比較的多め。口に含むと。あ、これ、レモネードだ。
レモンの爽やかな味わいと、柑橘系の皮のような渋み、辛口の味わいに見え隠れするほのかな甘み、そして、十分な炭酸が、上品なレモネードを飲んでいるよう。ちょっとはちみつと砂糖を加えてみたくなるようなそんな、しっかり辛口スパークリング。
辛口のスパークリングによくありがちな、とがった辛さで苦みを感じるようなものではなく、しっかり辛口でありながら、マイルドで、舌の上で溶けていくような味わい。レモンの酸味、若干のオレンジの甘み、そして、柑橘系の皮の渋みが、やさしくマイルドな口あたりで飲みやすいスパークリング。
食前酒にも最高だが、料理に合わせて雑に飲んでも十分楽しめるワイン。値段もお手頃で、ちょっとした料理でスパークリングを楽しむなら比較的合わせやすい。
肉野菜炒めや、コロッケ、たこ焼き、お好み焼き、パエリア、焼きそば、餃子、ジャガイモとニンニクのアヒージョ、じゃがバターなんかに合いそうなスパークリング。味付けが濃い系の庶民料理や、ニンニク系にいい感じに合いそう。
値段も2000円を切る価格でかなりリーズナブルだと思う。2000円前後の辛口スパークリングは、辛みが強すぎて、初心者の人には難しい味わいのものが多い中で、しっかり辛口で、マイルドな味わいは初心者の人でも、親しみやすいと思う。
上品さより庶民的な親しみの傾向があるスパークリング。高級なレモネードを飲んでいるよう。ちょっと贅沢なカクテルにしてみるのも面白いかもしれない。