フランス南部のローヌ地方で、ぶどう栽培からワイン造りまでを手掛ける小規模な蔵元。世界的にも高い評価を得る若手醸造家と偶然の出会いを果たし、その味わいに一目惚れし、濃厚かつエレガントなワインを買い付けました。低収量のぶどうから造られたこのワインは、果実味、渋み、酸味が調和した味わいに仕上がっています。熟した黒い果実を思わせる香りに、スミレの花やカカオのニュアンス。ブルーベリーやプラムのような濃厚な果実味に、きめ細やかな渋みが溶け込んでいます。

グルナッシュを主体とした渋み強めのフルボディ。今日は渋みと果実味の強いワインを飲みたい気分で、店員さんい紹介されたワインの一つ。石を積み上げたイラストのラベルは、実際の葡萄畑の様子を表していて、石が太陽光で温められることによって、夜間も温度が保たれ、しっかり熟した果実が生産されるというお話なので、これは飲まなければということで購入した一品。
美しい深いルージュ。柔らかく深い赤い果実の香り。香りは淡く、デキャンタしていないなら、すぐに消えてしまう。口に含むと、柔らかなベリーの甘みが広がった後、トーストの風味、程よい苦さ、酸味はほどほどで、全体的に丸く柔らかい味わい。後味も渋みとほのかな甘みの柔らかな味わいが残り余韻がとても素晴らしい。だが、しっかりとした渋みを持ちつつも、ちょっと控えめで、少し頼りない気もする。
万人受けしそうな、無難な味わい。おいしいけど、渋みや果実の充実感を求めようとするとちょっと物足りない。平均的に整えられた味わい。値段的にもほどほどの価格なので、コスパ的にはそれなりに満足できる味わい。
柔らかさや後味の充実感がとても個性的で満足感は高いが、もっと伸びしろがありそうな気がする。値段的にここを求めるのは贅沢かもしれないが、全体的に平均においしいフルボディ。なので、無難に個性的でおいしいワインをチョイスするならぴったりのワイン。初心者の人でも、フルボディが好きな人なら親しみやすい。
料理に合わせるとしたら、無難になんでも合わせられやすいが、カツサンド、パエリア、チャーハン、ビーフシチュー、生姜焼きに合わせて飲みたい。重い肉がっつり系よりも、少し炭水化物がありつつ、肉のジューシーさを感じる料理に相性がいい。
後は好みの問題。刺激的だったり、渋みを求める人なら、ほかのワインを求めるべきだし、ほどほどに渋みや果実味があり、まろやかに味わえるワインを求めるなら、このワインはピッタリな味わいだと思う。値段相応の万人向けワイン。