単一畑のブドウを使用して造りあげた、品種の個性が輝くグランポレールの最高峰キュヴェ、シングルヴィンヤードシリーズ。

安曇野池田ヴィンヤードは降雨量が少なく、夜間の気温が低い条件を備え、水はけの良い土壌と相まって、フランス系品種の産地として最高の条件を満たしています。
厳しい選果により収穫した高品質ブドウを使用して造る、シラーの魅力が詰まった赤ワインです。


シラーの特徴であるブラックペッパーなどのスパイスの香りに加えベリー系の香りが広がります。
とても濃厚で凝縮感がありながら、きめの細かい甘く滑らかなタンニンを合わせ持つ赤ワインです。

日本ワインのシラー。シラーは世界中で栽培されている品種だが、日本での栽培は少ない。サッポログランポレール、長野県安曇野池田のシラーワインがふるさと納税の返礼品で手に入ったので試してみる。
コルクを開けると乾いた木箱のにおい。濁った透明の赤紫色。グラスに注ぐと木製の本棚のにおい。シラー特有のスパイシーな香りが楽しめる。口に含むと強い酸味が一気に広がりその後、スモモの味わい、木樽や黒コショウの香ばしさ、ほのかな苦みを残しつつ、すっきりと消えていく酸味。後味に残る満足感の高い渋みが印象的。
黒コショウの風味があるといっても、安物のシラーにありがちなスパイシーさがきつく、舌にいつまでも残り続けるような嫌みは一切なく、激しいアタックの後の、すっきり満足感を残す後味に美しさを感じる。新世界ワインで口にする単調なスパイシーさでもなく、スペイン、イタリア、フランスの癖のある情熱的なスパイシーさでもなく、上品で美しく、控えめなスパイシーさを感じる。少し飲むなら最高に情熱的で楽しめるが、たくさん飲み続けた時にくどくなりがちなシラーワインなのに、このワインは、いつまでも楽しく飲み続けられる。
初見で口に含んだときは、激しい酸味と、隠れすぎている果実味のせいで、5000円はちょっと高いかなと思ってしまうかもしれないが、飲めば飲むほど、この飽きの来ない満足感に魅了される。
スパイシーなフルボトルなので、どんな料理にもあい、もちろんジューシーな肉料理にぴったりのフルボディ赤ワイン。牛肉もいいが、鹿肉、馬肉にも合わせて楽しめる逸品。辛みが強いので、味付けの濃いパエリア、青椒肉絲、麻婆茄子、生姜焼き、カツサンドなどに合わせても楽しめるワイン。
飲めば飲むほど深みにはまる、奥が深いワイン。3000円なら★5は確実だが、5000円ワインなので、とても悩みどころ。5000円とはいえ、シラーをここまで魅力的に表現できるのは神がかっていると思う。ワイン歴の浅い日本でこの味わいは変態的。将来がとても期待できる変態的に美味いワイン。