このワインが作られる、メンドーザ、ウコヴァレーは、標高が高く、大変乾燥した土地で、古代からの堆積土、昼と夜の寒暖の違いから、大変高品質な葡萄が造られています。
少ない雨量はアンデス山脈からの灌漑設備で補われています。最高の自然と、人間の努力の結晶で生み出されたワインです。

アルゼンチンのソーヴィニヨンブラン。1500円相当の新世界お手頃ワイン。グラスに注ぐと、やわらかな百合の香り。優しく丸く、透き通った落ち着いた香りが素晴らしい。口に含むと、若草を感じる爽快感と、柑橘系の酸味。クルミやヘーゼルナッツのようなやわらかな甘みをもちつつ、すっきりとした味わい。とても丁寧な白ワインという印象。
全体的に丸く柔らかだが、酸味がやや強い。辛口白ワインが好きな人ならかなりはまりそう。柔らかな丸みが、やや人を選ぶかもしれない。というか、1500円でこのレベルのソーヴィニヨンブランは感動を覚えるレベル。酸味と丸みにちょっと癖はあるけど、丁寧に整った、バランスのいい白ワイン。バランスがいいとはいっても、くっきりとした酸味、後味のまろやかさの、新世界らしいとがったアピールは、飲んでいてとても楽しめる。カジュアルに、普段の料理に合わせて、ぐいぐい飲みたいソーヴィニヨンブラン。
食前酒にもいいが、魚のフライ、たこ焼き、フィッシュバーガー、チキン南蛮、カニグラタンなどに合わせるとめちゃくちゃ楽しめそう。揚げた魚系とか最高にマッチする。しっかりした辛口と酸味、まろやかな丸みが、生魚よりもフライ系にしっくりくる感じ。
この値段でこのレベルはかなりコスパはいいと思うが、高級ワインというより、庶民的なテーブルワインのイメージ。また、独特な酸味と丸みがどうしても人を選んでしまうかもしれない。人を選ぶとはいっても、このレベルなら、「好き」「嫌い」の選ぶではなく。「素晴らしく満足する」「おいしいと思う」という基準で、人を選ぶワイン。ワインを楽しめる人なら、このワインに満足しない人はいないと思うが、しっくりくるか来ないかが分かれるイメージ。
十分コスパがいいワインだが、日本では流通が少なく、めったに見かけないちょいレアワイン。このワインを見かけたら、間違いなく「買い」。コスパが素晴らしく、個性的で、そして、ちょっと手に入りにくい、ちょびっとレアなおすすめソーヴィニヨンブラン。