非常に古くからある白ブドウ品種であり、ヴェネトが原産地でありマルケに伝播したとする仮説があるが、古い時代の記録がほとんど残っておらず、起源や原産地は不明。
ヴェルディッキオは、イタリアの広範な地域で栽培され、長い歴史のなかで各地のテロワールに適応し、それぞれ性格の異なるワインを生み出し、さまざまなクローンを派生させた。

ヴェルディッキオは17世紀末にはマルケ以外のイタリア中部での名称で、ヴェネトでは20世紀に至るまでトレッビアーノ品種系の名称で呼ばれていた。

1906年「ヴェルディッキオとトレッビアーノ・トスカーノは別品種である」と誤って考えられてしまい、1970年にイタリア政府は独立した品種として認定・登録してしまった。
そして、同一品種であると認定されるのは1990年代まで遅れ、その後も同一品種と認定されながらトレッビアーノ・ディ・ソアーヴェとヴェルディッキオが別個に登録されている状態が続いている。

生成されるワインは黄緑がかった麦わら色をし、しっかりとした酸味をもち、柑橘類、白い花、アーモンドなどの香りをもつ。
良いワインは、レモンのアロマとアーモンドのようなかすかなほろ苦さを帯びるといわれる。
強い酸は、スパークリングワインを製造する際のベースワインに適している。

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