Canaiolo
カナイオーロ(カナイオーロ)
主な産地
イタリア、トスカーナ州
テロワール
火山性土壌
発泡性 | 白 ライト |
白 フル |
アロマ ティック |
ロゼ | 赤 ライト |
赤 ミディアム |
赤 フル |
デザート |
- | - | - | - | - | - | - | 〇 | - |
地域
トスカーナ州以外にも、カナイオーロはイタリア中部の各地で栽培されており、ラツィオ州、マルケ州、サルデーニャ州では少ないながらも植栽がみられる。
イタリア国外では、米国カリフォルニア州のテメキュラ・ヴァレーやナパ・ヴァレー、ヴァージニア州のシェナンドー・ヴァレーなど
イタリア国外では、米国カリフォルニア州のテメキュラ・ヴァレーやナパ・ヴァレー、ヴァージニア州のシェナンドー・ヴァレーなど
内容
【注意】カナイオーロは黒ブドウ品種です。白ブドウ品種のカナイオーロ・ビアンコとは異なります。
イタリア中部各地で栽培されており、特にトスカーナ州での栽培が盛ん。他にラツィオ州、マルケ州、サルデーニャ州など等でも栽培されている。
カナイオーロは、サンジョヴェーゼやコロリーノと並んでキャンティのワインに使用されることがあり、ヴィーノ・ノビレ・ディ・モンテプルチャーノにおいてはサンジョヴェーゼに次ぐ2番目に重要な使用品種。
カナイオーロは腐敗させずに半乾燥状態にすることができ、発酵過程の期間を引き延ばすゴヴェルノ (governo) という手法に利用できたことから、18世紀までは主要な品種としてサンジョヴェーゼを上回る比率で使用いたが、北米種ブドウの新しい台木にうまく接ぎ木できなかったこともあり、フィロキセラ禍後、次第に人気を失い、2010年イタリア国内におけるカナイオーロの栽培総面積は1,068ヘクタールにまで落ち込んだ。現在トスカーナ州のワイン生産者たちのあいだでは、質の高いクローンを選定したりカナイオーロの一般的な使用を復活させる動きがみられる。
19世紀にベッティーノ・リカーゾリ男爵により、カナイオーロはサンジョヴェーゼを補助する役割を与えられ、ワインのアロマ損なうことなく果実味を足したりタンニンを和らげたりするのに用いられた。サンジョベーゼ70%、カナイオーロ20%、マルヴァジア・デル・キアンティ10%、この比率は「リカーゾリ男爵の公式」と教本にも記され、のちの原産地呼称制度の先駆けとなった。
ウイルスに強いブドウ樹の種苗がなく、生育の難しい品種であり、収量も安定しない。また、樹勢は特に強くはないが、果房数を抑制しないとワインの色味が浅くなりがち。高品質のクローンを選別する研究は行なわれているものの、目立った成果は上がっていない。
イタリアワインの専門家イアン・ダガータは、サンジョヴェーゼとのブレンド用品種としては、カナイオーロが最適であると考えている。国際品種ではメルローもサンジョヴェーゼのタンニンと酸を和らげることができるが、カナイオーロのほうがサンジョヴェーゼより前に出ることがない。カナイオーロを10-15%以上加えると、サンジョヴェーゼのもつ赤い花や赤い果実の特徴が際立ち、上品な口当たりになるという。
カナイオーロを主体品種にしたワインは、質が高い場合、タンニンの柔らかいライトボディからミディアムボディのワインになり、赤い果実や上品な花の香りを帯び、塩気を感じるという。また、色味は濃く、熟成を経ると若干のほろ苦さが出る。
イタリア中部各地で栽培されており、特にトスカーナ州での栽培が盛ん。他にラツィオ州、マルケ州、サルデーニャ州など等でも栽培されている。
カナイオーロは、サンジョヴェーゼやコロリーノと並んでキャンティのワインに使用されることがあり、ヴィーノ・ノビレ・ディ・モンテプルチャーノにおいてはサンジョヴェーゼに次ぐ2番目に重要な使用品種。
カナイオーロは腐敗させずに半乾燥状態にすることができ、発酵過程の期間を引き延ばすゴヴェルノ (governo) という手法に利用できたことから、18世紀までは主要な品種としてサンジョヴェーゼを上回る比率で使用いたが、北米種ブドウの新しい台木にうまく接ぎ木できなかったこともあり、フィロキセラ禍後、次第に人気を失い、2010年イタリア国内におけるカナイオーロの栽培総面積は1,068ヘクタールにまで落ち込んだ。現在トスカーナ州のワイン生産者たちのあいだでは、質の高いクローンを選定したりカナイオーロの一般的な使用を復活させる動きがみられる。
19世紀にベッティーノ・リカーゾリ男爵により、カナイオーロはサンジョヴェーゼを補助する役割を与えられ、ワインのアロマ損なうことなく果実味を足したりタンニンを和らげたりするのに用いられた。サンジョベーゼ70%、カナイオーロ20%、マルヴァジア・デル・キアンティ10%、この比率は「リカーゾリ男爵の公式」と教本にも記され、のちの原産地呼称制度の先駆けとなった。
ウイルスに強いブドウ樹の種苗がなく、生育の難しい品種であり、収量も安定しない。また、樹勢は特に強くはないが、果房数を抑制しないとワインの色味が浅くなりがち。高品質のクローンを選別する研究は行なわれているものの、目立った成果は上がっていない。
イタリアワインの専門家イアン・ダガータは、サンジョヴェーゼとのブレンド用品種としては、カナイオーロが最適であると考えている。国際品種ではメルローもサンジョヴェーゼのタンニンと酸を和らげることができるが、カナイオーロのほうがサンジョヴェーゼより前に出ることがない。カナイオーロを10-15%以上加えると、サンジョヴェーゼのもつ赤い花や赤い果実の特徴が際立ち、上品な口当たりになるという。
カナイオーロを主体品種にしたワインは、質が高い場合、タンニンの柔らかいライトボディからミディアムボディのワインになり、赤い果実や上品な花の香りを帯び、塩気を感じるという。また、色味は濃く、熟成を経ると若干のほろ苦さが出る。
主なワイン
キャンティ
オルマンニ/カナイオーロ Ormanni Canaiolo
オルマンニ/カナイオーロ Ormanni Canaiolo
シノニム(別名)
カッチョーネ・ネロ、カッチューナ・ネーラ、カニーナ、カラブレーゼ、カナイオーラ、カナイオーロ・ボルゲーゼ、カナイオーロ・カスコロ、カナイオーロ・コローレ、カナイオーロ・グロッソ、カナイオーロ・ネロ、カナイオーロ・ネロ・ア・ラスポ・ロッソ、カナイオーロ・ネロ・コムーネ、カナイオーロ・ネロ・グロッソ、カナイオーロ・ネロ・ミヌート、カナイオーロ・プラテーゼ、カナイオーロ・ロマーノ、カナイオーロ・ロッソ・ピッコロ、カナイオーロ・トスカーノ、カナイウオラ、カナイウオロ、カナヨーラ・ラストリ、カナヨーロ、カナヨーロ・ラストリ、カナヨーロ・ネロ・グロッソ、カナヨーロ・ピッコロ、カナユオラ、カナユオロ・ネロ・コムーネ、カニーナ、カナイオーラ、カナヨラ、コローレ、ティンディッラーロ、ティンディッローロ、ウーヴァ・カナイオーロ、ウーヴァ・カナユオラ、ウーヴァ・カニーナ、ウーヴァ・コローレ・カナイオ、ウーヴァ・デイ・カーニ、ウーヴァ・ドンナ、ウーヴァ・フォスカ、ウーヴァ・グロッサ、ウーヴァ・マルキジャーナ、ウーヴァ・メルラ、ヴィティス・ヴィニフェラ・エトルスカ
Caccionenero、Cacciunanera、Cagnina、Calabrese、Canaiola、CanaioloBorghese、CanaioloCascolo、CanaioloColore、CanaioloGrosso、Canaiolonero、CanaioloneroaRasporosso、CanaioloneroComune、CanaioloneroGrosso、CanaioloneroMinuto、CanaioloPratese、CanaioloRomano、CanaiolorossoPiccolo、CanaioloToscano、Canaiuola、Canaiuolo、CanajolaLastri、Canajolo、CanajoloLastri、CanajoloneroGrosso、CanajoloPiccolo、Canajuola、CanajuoloneroComune、Canina、Cannaiola、Cannajola、Colore
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類似読み
カナイオロ