【注意】アリカンテ・ブーシュのシノニム「ガルナッチャ・ティントレラ」は一部で「ガルナッチャ」と混同されていますが、厳密には別品種です。ガルナッチャ・ティントレラは、プティ・ブーシェとグルナッシュ（ガルナッチャ）の交配品種です。

グルナッシュ：大粒で、皮の色は深く黒い。実は白（黄色からやや赤身がかった色）。
アリカンテ・ブーシェ：大粒で、皮の色は深く黒い。実は赤い。


一般的な黒葡萄の果肉は白または薄いピンクだが、アリカンテ・ブーシェは果肉まで赤い色をしている珍しい品種。

通常、果皮から色を抽出するために、葡萄の皮と果汁を一緒に仕込むが、絞った時点で果汁に色がついているため、非常に色の濃いワインになる。
完熟しにくく栽培がとても難しい品種。うまく完熟しないとタンニンが非常に強く、味わいのバランスを保つのが非常に難しい。

扱いにくさと、色の濃い性質から、単独で使われるケースは少なくほとんどがブレンドに使われている。
しかし、十分に熟成されたアリカンテ・ブーシェは、タンニンのバランスが整い、黒コショウやタバコなどの第3アロマがとても濃厚になる。

アリカンテ・ブーシェは涼しい気温により葡萄がゆっくり成熟するため、畑の標高は高い位置に多い。
また、葡萄樹の樹齢も比較的古く、若いもので25年、古いものは60～70年ほどになる。

ガルナッチャ・ティントレラ
Alicante Bouschet is also known under the synonyms Alicant de Pays, Alicante, Alicante Bouchet, Alicante Bouschet 2, Alicante Extra Fertile, Alicante Femminello, Alicante H. Boushet, Alicante Henri Bouschet, Alicante Nero, Alicante Noir, Alicante Tinto, Alicantina, Alikant Buse, Alikant Buse Bojadiser, Alikant Bushe, Alikant Bushe Ekstrafertil, Alikant Bushe Nr. 2, Alikant Genri Bushe, Alikante Henri Bouschet, Aragonais, Aragones, Arrenaou, Baga, Bakir Uezuemue, Barvarica, Blasco, Bojadiserka, Carignan Jaune, Cupper Grape, Dalmatinka, Garnacha, Garnacha Tintorera, Lhadoner, Kambuša, Moraton, Mouraton, Murviedro, Negral, Pe de Perdiz, Pe de Pombo, Petit Bouschet, Redondal, Rivesaltes, Rivos Altos, Roussillon, Rouvaillard, Sumo Tinto, Tinta Fina, Tinta Francesa, Tinto, Tinto Nero, Tinto Velasco, Tintorera, Tintorera de Liria, Tintorera de Longares, Tinturao, and Uva di Spagna